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夢の話

うだるような暑さと倦怠に疲弊しきった体躯
遮光幕から射し込むは一筋の月明かり
水を張った静けさと規則的な呼吸の音
己の頬に触れる優しい手指
誰のものでもない過去への意識の介入は可能か
鍵盤の旋律に想いを馳せる
芳香な紫煙がゆるりと揺れる
一角獣の誕生について
シャツの袖を掴み引き留める手
緩慢な振動に目を醒ます
人魚姫の淡い夢物語
苦すぎるちよこれゐと
結い上げて一つにまとめた髪
ほくろの位置についての言及
古びた階段の軋む音
私たちには似合わない陽の光