2017-01-01から1年間の記事一覧

ブラックボックス展に行った後の話

trhbi.hatenablog.com このブログを書いたあと、友人に付き添ってもらい麻布警察署に行ってきました。 警察に行った方がいいと心配してくださった方がいたので、一応ご報告。 麻布警察署に到着すると、階段を上って2階の受付に行く。 「どうしましたか?」「…

ブラックボックス展マジで死ねよ

ブラックボックス展に行った。 端的に言うが、真っ暗闇の部屋で痴漢された。 以上。 それ以上でも、以下でもなかった。 詳細に書くが、暗闇で痴漢された話でしかない 6月17日土曜日。 ブラックボックス展が最終日だというので、クソ暑い中5時間並んできた。 …

六月の夜の都会の空

六月になった。 毎年、稲垣足穂の「六月の夜の都会の空」というフレーズを思い出す。 或る昼休みの教室の黒板に、I は「六月の夜の都会の空」という九字を走り書きして、直ちに消してしまった。「いや何でもありやしない」と彼は甲高い声で江美留に云った。…

『美味しい料理の哲学』からアシェットデセールについて考える

今、廣瀬純先生の『美味しい料理の哲学』という本を読んでいる。 美味しい料理の哲学 (シリーズ・道徳の系譜) 作者: 廣瀬純 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2005/10/13 メディア: 単行本 購入: 2人 クリック: 83回 この商品を含むブログ (21件) を見…

『沈黙』の誤読と的外れなコメントに対しての批判

マーティン・スコセッシ監督『沈黙』を観た。と同時に、原作の遠藤周作『沈黙』を読み返した。 ただただすごかった。めちゃくちゃよかった。映画では、小説のような書簡形式の一人称での内面描写ができない。したがって心情描写に様々な苦労や工夫があったに…

不完全で不器用な人たちについて

先日、グザヴィエ・ドラン監督の『たかが世界の終わり』を観た。 この映画では「こうあるべき」という理想像からはみ出してしまう人間たちが描かれている。「母なら明るく家庭を仕切らなければならない」だとか「兄なら踏みとどまっている妹の背を押してあげ…